ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染し、病気が進行すると、次第に抵抗力が弱まり、健康なときなら心配のないウイルス、細菌、カビなどでも、いろいろな病気が引き起こされます。こういった状態をエイズ(AIDS)といいます。現在ではエイズを発症すると平均3~5年で大半の人が死亡しています。




資料:厚生労働省エイズ動向委員会「平成17年エイズ発生動向年報」より
初めはほとんど無症状ですが、免疫力が落ちてくると、発熱・下痢・倦怠感(けんたいかん)・体重減少など様々な症状がでてきます。進行すると、カリニ肺炎・エイズ脳症・カポジ肉腫などの合併症も現れます。進行の仕方は下記のようになります。
HIV(エイズ)感染
HIV(エイズ)に感染してもほとんどの場合自覚症状がない。感染から数週間たって一時的な風邪様症状(発熱・関節痛・リンパ節腫脹)が出現することがある。
無症候性キャリア
感染していても無症状の時期が5~15年(平均10年)続く。ここでも自覚症状はないが徐々に免疫機能が低下している。
エイズ関連症候群
免疫力低下のため発熱・下痢・リンパ節腫脹や体重減少などの全身症状が出てくる。この時期を通過せずにHIV(エイズ)に進行する場合もある。
エイズ
日和見感染、悪性腫瘍、神経障害などが発症するとエイズと診断される。発症後、平均3~5年で大半の人が死亡。
HIV(エイズ)は、血液、精液、膣分泌液に多く含まれていて、感染源となり、粘膜や目に見えない傷から感染します。主な感染経路は、性行為・母子感染・注射器の回し打ちなど血液を介して感染します。そのため、性行為以外の日常的な接触での感染や空気感染、食物からの感染はありません。
病気と病原体の出やすい場所
| 多く出やすい場所 | 精液、膣分泌液、血液 |
| 出やすい場所 | - |
| たまに出る場所 | 肛門直腸 |
HIV(エイズ)感染症の母親から子どもへ感染する確率は約30%とされています。
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