梅毒について

はじめに

梅毒は慢性の感染症で、何年もかかって進行していき、HIVウイルスにも感染しやすくなります。粘膜や皮膚の小さな傷から感染しますが、食器などからうつることはありません。

年齢別の割合

資料:厚生労働省「感染症発生動向調査」より

症状について

無症状で経過することもありますが、病気の時期によって症状が違います。

【第1期】(感染3週間から3か月まで)

菌が入った場所が腫れます(初期硬結、硬性下かん)が、放置しても消えます。
※ どのような腫れ方か?(初期硬結、硬性下疳とは?)
女性→ 小陰唇にきたない分泌物がかぶっているグリグリしたものができる。
男性→ 亀頭または亀頭冠状溝にきたない分泌物がかぶっているグリグリしたものができる。
この後すぐにふとももの付け根のリンパ節が腫れるが、痛みはなく、すぐ自然に消える。

【第2期】(3か月から3年まで)

  1. 前触れとして、
    • 軽い発熱
    • 頭痛
    • 倦怠感
    • 関節痛
  2. 全身の皮膚や粘膜に(人によっては時々)ブツブツや発疹ができる。
    • バラ疹とよばれ、赤い大小さまざまの発疹。赤い斑点のようなもの。
    • 第二期のなかでも早期の発疹は小さくて左右対称にたくさんできる。
    • 痛みもかゆみもない。
    • これも放置していてもすぐに消える。
  3. 全身のリンパ節が腫れる。
  4. その他の症状
    • ひとによってはその他にも以下のような症状がみられることがある。
    • 扁平コンジローマ(肛門部や陰嚢部にできるいぼ)
    • 色素斑
    • 脱毛
    • 口腔内粘膜斑
    • 梅毒性扁桃腺炎

【第3期】(3年から10年)

一見体調のよい時期が数年間続きますが、皮膚や内臓で、病気は静かに進んでいます。

  1. 結節性梅毒疹
  2. ゴム腫→弾力性のあるゴムのような肉の塊
  3. 少数・部分的にでてきて皮膚の深いところまで達する。あと(瘢痕)が残ります。

【第4期】(10年以上)

神経症状や心血管症状が現れます。

  1. 神経症状
    • 進行麻痺
    • 痴呆症状
    • 歩行障害
  2. 心血管症状
  3. 大動脈瘤
  4. 大動脈弁閉鎖不全

感染する要因

  • 第1期と第2期→他の人に感染させる危険が極めて高い。
    粘膜や皮膚の病気の場所に菌が大量に含まれているため
  • 第3期と第4期→感染性は下がる。
    皮膚にいる菌は少なくなるため。
    ※ 妊婦の場合は、どの時期でも胎児に感染させる危険がある。先天梅毒の赤ちゃんの分泌液にも菌が多い。採血直後の血液の輸血では、輸血による感染もおこりうる。
  • コンドーム無しでの挿入行為
  • コンドーム無しでのオーラルセックス(フェラチオ)・クンニリングス→唇に梅毒がうつる。
  • アナルセックス
  • 針刺し事故
  • 輸血→最近ではしっかりチェックされているのであまりありえない。
    ※ 治療を始める前や医師に完治したと告げられるまでは、絶対に性交渉はしないこと。

病気と病原体の出やすい場所

多く出やすい場所膣分泌液、外陰部、肛門直腸
出やすい場所血液、喉
たまに出る場所口唇

妊婦・新生児への影響

梅毒は、胎盤を通して胎児に感染します。母子手帳と一緒に配られる妊婦健康診査受診票(1回目)の中には、無料の梅毒検査が含まれていますので、妊娠初期までに検査することになっています。母子感染では流産・死産・先天梅毒になる可能性があります。

気軽な検査方法

検査する方法としては、病院で検査を受ける方法があります。恥ずかしくて病院へ行きづらい、忙しくて行けない、という人のために気軽にご自宅で検査を受ける方法もあります。梅毒を検査するには梅毒検診(\3,500)などがあります。詳しくは検査方法を知るページをご覧ください。

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