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2005年4月11日

C型肝炎感染者、肝機能「正常」でも要治療 数万人該当

国内で200万人ともいわれるC型肝炎ウイルス(HCV)感染者のうち、肝機能検査が「正常」とされた人でも、実際は慢性肝炎が進行し、治療が必要なケースがあることが分かった。厚生労働省の肝炎治療標準化の研究班(班長=熊田博光・虎の門病院副院長)が、対応する治療指針をまとめた。新たに治療が必要になる感染者は、少なくとも数万人に上ると同研究班はみている。

C型肝炎は、ウイルス感染がわかっても肝機能の代表的な検査値のALT(GPTともいう)が「正常」だと、一般的に治療はしない。ALTは、肝細胞が傷ついた時に血液中に放出される酵素。

ところが、これまで「正常」の基準が医療現場ごとに違っていた。研究班員の岡上(おかのうえ)武・京都府立医大教授が全国72大学病院を調べたところ、ALTの「正常値」は、血液1リットル中25IU(国際単位)以下から50IU以下までと2倍の開きがあった。

さらに、調査対象の58%に当たる42病院が採用している基準(40?50IU以下)では、問題がないとみられる40IU以下の感染者580人を調べた。すると、血小板が15万未満の場合に、肝臓の組織を取る詳しい検査(肝生検)などを行うと、45%がすでに治療が必要なほど悪化していた。

新たな指針は、ALTと血小板数の数値を組み合わせ、治療の必要性を判断する。血小板は、慢性肝炎の進行で少なくなる。例えば、ALTが31?40IUで血小板数15万未満の場合、患者の年齢やウイルス型、薬の副作用などを考慮して、抗ウイルス治療を選択するよう勧めている。リスクのある肝生検をしない医療機関でも対応できるのが、指針の特徴だ。

02年度から国の方針でHCV検査が40歳以上を対象に始まったが、「正常」とされる感染者は推定40万?50万人。こうした人々を対象とした明確な治療指針がなかった。

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