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2006年7月11日

副作用少ない抗HIV剤

細胞に感染したウイルスが増殖する際、従来の薬とは違う過程でその働きをブロックする新しいタイプの抗ウイルス剤を、東京医科歯科大、国立感染症研究所、岐阜大などの研究チームが開発した。

エイズウイルス(HIV)のほか、SARSウイルスやサイトメガロウイルスなどで効果が確認できた。従来の薬と比べ副作用が少なく、理論的には耐性ウイルスも出現しにくいといい、感染症の新たな治療に道を開くと期待される。11日の米国科学アカデミー紀要電子版に発表する。

HIVは、1本のRNA(リボ核酸)から複数のたんぱく質を作って増殖する。研究チームは、増殖を制御する特殊な酵素に着目し、その働きを阻害する物質を合成。HIVに感染した細胞で試したところ、ウイルスが3分の1以下に減った。

HIVの場合、細胞への感染から「逆転写」や「たんぱく質の分解」といった複雑なステップを踏んで増殖する。従来の治療薬はこうした過程を邪魔していたが、薬としての副作用が強かった。

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