2007年2月2日
妊娠中の感染症で子供の白血病リスクが高まる可能性
妊娠中にインフルエンザや肺炎、性病などに感染すると、子供が白血病になる確率が高まる可能性を示す論文が、American Journal of Epidemiology誌2007年1月1日号に掲載された。
この研究は米Kaiser Permanenteの研究者が行ったもので、妊娠中の病気や薬剤の利用と子供の白血病罹患リスクを調べたものだ。15歳以下で白血病を診断された365人の小児の母親に対して妊娠時の状況を聞き取り調査し、年齢や性別、人種などを合わせた対照群と比較した。
その結果、妊娠中にインフルエンザもしくは肺炎にかかった場合、子供が急性リンパ性白血病(ALL)を発症するリスクは、非感染の場合と比べて1.89倍になることが明らかになった。加えて、ヘルペスウイルスやクラミジア菌などの性的に感染する病気に妊娠中に罹患した場合、子供がALLになる確率が同様に高まることも明らかになった。
一方、妊娠中に鉄剤をサプリメントとして飲んでいた場合、子供が白血病になる確率は下がることも明らかになったという。
今回の研究は、妊娠中の感染症が子供の白血病リスクを高める可能性を示唆したものだ。ただし、研究の規模が小さいため、妊娠中の感染症が本当に子供の白血病リスクを高めるかどうかは、現段階では結論できない。とはいえ、妊娠中の健康管理が妊婦、胎児の両方にとって重要であることは言うまでもなく、今回の研究はその重要性を後押しする結果となったといえるだろう。